5年理科 大気圧の実験 1日目 9月2日実施

対象学年 小学5年生

小学5年生の理科で、大気圧をテーマにした実験を行いました。

今回の授業では、最初に仕組みを説明してから実験を見せる、という進め方はしていません。

まずは説明を一切せず、生徒たちに目の前で起こる現象を見てもらいました。そこで生まれた「なぜ?」を出発点に自分なりの仮説を立て、その翌週に必要な知識を学び、改めて同じ現象を考える――という流れで授業を進めました。

まずは、何も説明せずに実験を見る

実験では、3本の缶を用意しました。

  • A:中が空の缶
  • B:少量の水を入れた缶
  • C:半分ほどまで水を入れた缶

それぞれ蓋を開けた状態で加熱し、その後に蓋を閉め、気温と同じくらいになるまで冷却します。

【写真1:3本の缶を加熱している様子】

すると、3本には異なる変化が現れました。

Aはある程度つぶれ、Bは大きくつぶれました。そしてCは、水の入っていない部分が大きくつぶれました。

【写真2または写真3:実験後の3本の缶】

この段階では、「大気圧だからこうなる」「水蒸気がどうなるから」といった説明はしていません。

生徒たちには、まず結果そのものを見てもらい、

「なぜ、缶はつぶれたのか」
「なぜ、水の量によってつぶれ方が違うのか」

を考えてもらいました。

そして、それぞれが自分なりの仮説を立て、文章にしていきました。

すぐに答えを教えない

今回の授業で大切にしたかったのは、実験を「知識の確認」にしてしまわないことです。

先に仕組みを説明してしまえば、生徒は実験を見ながら「習った通りになった」と確認することができます。

もちろん、それも理科の学習の一つです。

一方で今回は、まだ説明できない現象を先に提示しました。

自分が持っている知識だけを使って、

「こういうことではないか」
「水が関係しているのではないか」
「温めたことや冷やしたことに意味があるのではないか」

と考えるところから始めています。

正しい答えをすぐに出せることが目的ではありません。

目の前の結果を手がかりに、自分なりの説明を組み立てること。それが、この段階での狙いです。

この日の授業では、ここでいったん考察を終えました。翌週は、生徒たちが立てた仮説を検証するために、大気圧や物質の状態変化、体積の変化について学び、同じ実験をもう一度考えていきます。

続きはこちら:5年理科 大気圧の実験 2日目 9月9日実施

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