今回は、過去に掲載した「模試について」の記事を、改めて掲載させていただきます。
6年生の方には例年、9月から12月の間に模試を受けていただいています。ONEにおいて模試を受験する意味・意図は、他塾とは大きく異なります。
他塾では、模試を「受験における合否の指標」として利用しているケースが一般的です。しかし、ONEでは「模試の結果が、そのまま入試本番の結果に直結するわけではない」と考えています。
模試を受けることの意味については、入試報告会や面談等でもお話しさせていただいております。また、「結果については気にしないでください」と繰り返しお伝えしていますが、実際に模試を受け始めると、結果を見てあれこれと心配になってしまうことも少なくないかもしれません。
そこで、今回の記事では「模試(合否判定テスト)」について改めてお伝えいたします。
模試は対象者不在のテスト
入試問題は、学校ごとに難易度が異なるだけでなく、同じ難易度の学校でも、問われる内容の方向性や問題量などにさまざまな違いがあります。
この背景を踏まえると、模試ではさまざまな難易度の問題、多様性に富んだ問題を出題しなくてはなりません。しかし、問題数に制限がある以上、すべてに対応することは不可能です。
実際に作成された模試は、なるべく満遍なく網羅しようとしている一方で、特定の学校の合否を判断するという意味では、かえって判断しにくいテストになっているというのが正直な感想です。
もし模試を作成するのであれば、最低でも各科目4~5種類程度、受験する層に合わせてテストを用意する必要があると思います。しかし、そうなるとコストがかかりすぎてしまい、現実的ではありません。
正直なところ、ONEのスタッフには、現在の外部模試がどの層をターゲットとして作られているのかは分かりかねます。
模試の問題には、次のような傾向が見られます。
- 「易しい問題」~「難しい問題」まで、まんべんなく出題
- 「易しめの問題」は、入試で頻出のものをほぼそのまま出題
- 「難しめの問題」は、頻出問題をアレンジして出題
- 「非常に難しい問題」は、入試ではまず出ないようなマニアックな問題を出題
実際に出題された問題を使って具体的に内容を分析することもできますが、諸事情により詳細な分析は控えさせていただきます。
このように、幅広い受験生を対象として作られている模試には、特定の志望校について合否を判断する材料としては限界があります。
志望校の合否を考えるうえで、ONEが最も信頼できる指標だと考えているのは、その学校の実際の過去問です。
学校ごとの出題傾向、難易度、問題量などに直接向き合うことができるため、模試の判定よりも、志望校の過去問にどの程度対応できているかを見ることの方が重要だと考えています。
ただし、過去問の結果についても、それだけで入試本番の合格を保証できるものではありません。この点については、次の記事で改めてお伝えしたいと思います。
外部テストがこうした特性を持つことは、ある意味では仕方のないことです。だからこそ、この特性を理解した上でテストに臨み、結果を受け取ることが大切だと考えています。
長くなりましたので、続きは改めて次の記事でご紹介させていただきます。
