今回の授業で、Aコースは「損益売買」Bコースは「食塩水」を取り扱いました。
前回のブログでもお伝えしましたが、学年の変わり目の時期には、お子様の勉強に対する意識を一段階高めることが非常に重要になります。このために、宿題だけではなく授業中にもあえて負荷をかけています。
今年の5年生は、今の時点で「問題を解くことより、授業を聞ける状態」にすることが最優先であると判断しております。
多くの生徒は、手元に作業(問題)がある時には「頭を使っている状態」になりますが、授業時間中(解説時間)の多くは「頭が休んでいる状態」になっており話を聞く癖がついていない状態です。
この状態では「自分が今出来ること」にしか対応ができません。しかしながら勉学は「自分が出来ないことを出来るようにすること」が必須となります。
この状態の改善するために、「頭が休んでいる状態」であることを指摘し、出来ていない・話が聞けていないことを自覚してもらう必要があります。当然、自分自身は自覚がない=そんなつもりはないと感じているので、不満感や不快感を覚えることが多いです。しかし、勉強をしていくうえで非常に重要な行動と意識となるので、乗り越えてもらうしかありません。最終的には「話を聞いているつもりなのに、実際は出来ていない」という現実とのズレを自覚し、そのストレスを「我慢」して自分の行動修正を行うことができるようになることです。これを達成できた生徒は、基本的に能力を発揮していきます。
この行動は大人でも出来ていない人がいる程、難しいことです。この難しい要求を学年の切り替わり時期に行うことは「5年生になったから」というインセンティブを利用することも含めて行っております。保護者の方には、お子様も頑張っていることを理解していただき、サポートしていただけると助かります。今後も丁寧に授業を進めてまいります
(算数科:池田)