前記事→ 小5社会 3/16
前記事に書かせていただきましたが、5年生の社会の最初の課題は「覚えることを覚える」ということです。
まず指示された内容について覚え、覚えたと思った段階で自分で「覚えたかどうかをチェック」する。この段階で「覚えた」と思ったら覚えていなかったという状況が頻繁に起こるようであれば、「覚えた」という判断が的確にできない、判断が甘いということになります。
「暗記ができない」と言っているお子様の多くは、以下のどちらかです。
(1)そもそも覚える気がなく、覚えるための努力をしない。
(2)自分では覚えたつもりだが、覚えられていない。
(1)の方が厄介だと思われるかもしれませんが、(1)はきっかけがあれば一瞬で直るものです。これに対し、(2)は実際の「覚える」作業をしつつ、試行錯誤しながら、覚えたという判断を適切にできるようにしなければならないのですから、一朝一夕では解決しないことが少なくありません。
春期講習の2回の授業では、3月の平常授業で扱った「果物」と「工芸作物」について、覚えるべきことを覚えてきたかどうかをテストしました。
1回目の授業では前回の授業から間隔があり、テストの準備をうっかり忘れてしまったというお子様もいて、満点をとれた方はごく少数でした。本日の2回目の授業では、約半数のお子様が満点をとることができていました。上記の(1)に該当するお子様は1名のみ、数名のお子様が(2)の状況になっていました。
満点が取れるまで、このテストは繰り返します。自分自身でどこまでやれば「覚えた」という判断をしてよいのか、そのための基準を作るためには、成功体験が絶対に必要です。「まずまずよくできているのだから、同じテストを繰り返すのではなく、別のテストをした方が良いのではないか」と思われるかもしれませんが、今は内容を記憶することが重要なわけではありません。記憶の量を増やすことは、後々の課題となります。いかに記憶の精度を上げるかという点に的を絞って、指導を行って参ります。