春期講習の授業では割り算の筆算の練習と「アルゴ」というゲームを使って考える練習をしました。
割り算の筆算については、全員が確実にできるようになるまで、繰り返し扱わせていただきます。一度わかったと思っても時間が立つと忘れてしまうこともあります。四則計算のような基本となる事項についてはスムーズにできるようになるまで繰り返して練習をしてもらいます。
「アルゴ」は0~11までの白黒それぞれ12枚、計24枚のカードを使い、並べ方のルールを踏まえて、伏せられた相手のカードを推理するというゲームです。
詳しいルールはこちらをご覧ください。
(アルゴ公式ホームページ)
http://www.sansu-olympic.gr.jp/algo/
「考える練習であれば算数の問題を使った方が良いのでは?」と思われるかもしれませんが、一見すると遊びのように感じる「アルゴ」を使うことには理由があります。受験という目標に対してまだ明確な意識がない4年生の段階では、たとえば問題を与えられた際に、自分が気持ちよく解けている間はいいのですが、行き詰まったときなどに目的を見いだすことができなくなり、「解かなければならない」・「考えなければならない」というネガティブな気持ちになってしまいがちです。今回、「アルゴ」というゲームで「勝つ」という明確な目標を据えることで、「考えなければならない」という消極的な姿勢が、「ゲームに勝つために考える」という目的を持った積極的なものに変わったはずです。このように積極的な形での行動を経験してもらうために「アルゴ」を使用しています。
このように一見遊びのように思えることでも、意図を持って行うことで、自発的に勉強をするモチベーションに繋げることができます。
「アルゴ」のルールにつきましては、以前説明をしてお子様同士で対戦をしてもらっていました。ルールを説明したばかりのために、どう考えてよいのか迷っているお子様もいらっしゃいましたが、「詰めアルゴ」(アルゴを題材としたパズル)をやってもらうことで、どう考えればよいのか、つかめたことと思います。
今後も合間の時間を利用して「アルゴ」にも取り組んでもらおうと思います。
授業では、春期講習の後もしばらくの間は割り算の筆算を扱う予定です。