2024年10月22日
現5年生(2月からは新6年生)のお子様は宿題を直しも含めて,きちんとやってくれています。この姿勢はこのまま続けて欲しいのですが,6年生になると,今まで以上に問題をどう解くかを意識して学習を進めてもらわなければいけません。
今回の授業では、6年生になる前に、あらためてこのことの重要性を確認させていただきました。
算数では基本となる内容をきちんと一つ一つきちんと理解してから先に進むことが大切です。理解に時間がかかることは問題ではありません。新しい概念を獲得するのですから,時間がかかるのは当然です。このときに,まわりの大人が,急がせてしまうと算数ができなくなってしまいます。教える側がするべきことは,お子様が「わからないのに先に進もうとしてわかったふりをする」といった,ごまかしをしていないかを確認することなのです。
目標が,目の前の問題を解けるようになることではなく,入試問題を解けるようになることであることを考えると,とりあえず目の前の問題の答えを出すことには意味はありません。答えが出せていても、その問題で学ぶべきこと、身につけるべきことに意識が払われていないのであれば、宿題をやっても意味がないのです。
このことは何回も伝えていますので,頭ではわかっているはずなのですが,なかなか実行するのは難しいです。
答えが出ているのにやり直すように指示されることが,6年生になってさらに増えるかと思いますが,意味のある行動をとってもらうためですのでご了解ください。