授業の前半では、小数の足し算について問題がないことを確認した後に、小数の引き算の説明をしました。足し算も引き算も、筆算で小数点を揃えて計算するというポイントは変わりません。皆さん、引き算も問題なくできていました。次週以降、小数の足し算と引き算についての演習をしてもらいます。
授業の後半では、今週から繰り返しのある規則を使って考える問題を扱っています。
入試問題の例
1・2・3・4・2・3・4・5・3・4・5・6・4・5・6・7・……
上のように数が並んでいます。200番目の数を求めなさい。
入試までには、上のような問題を解けるようになる必要があります。こういった問題では、規則を見つけた上で、その規則を使って考えることが求められます。
今週は、規則を見つける練習をしてもらいました。
算数の問題で規則を見つけるというと、問題ごとに決まった規則があってそれを探さなければならないと思うかもしれません。そうではなくて、先を予測するための手掛かりになるものであれば、どのようなものでも、規則としてとらえることができます。習ったものを規則として覚えるのではなく、規則だと自分で感じたものについて、それを使って先を考えられるかどうかを試すことが、習い始めの段階では必要です。
〇△×〇△〇△×〇△〇△×〇△……
授業では、上のような並びについて、どんな繰り返しになっているか考えた上で、……の部分に記号を書き足してもらいました。特に指示はしませんでしたが、自分で考えて、2個ずつに区切ってみたり、3個ずつに区切ってみたりして、工夫して繰り返しを探してくれていました。まず解き方を尋ねようとするのではなく、自分から何かできることがないかを探そうとすることは、非常に良い学習態度です。全員が……の部分が予想できる区切り方を自分で見つけ出すことができていました。
次回は見つけた規則を使って、すべてを書き出すことが困難な個数の記号の列について、計算を使って考えてもらう予定です。