前記事に書いた通り、ONEの歴史の授業では、「最初に歴史の大筋だけを短期間で学習した後に、再び前に戻って今度は丁寧に細かいところまで説明」するという形を取っています。前回の授業で江戸時代までの大筋の内容の学習が終わりましたので、本日の授業では前に戻って、「古墳時代」・「飛鳥時代」について学習をしました。
すでに時代の大まかな流れはある程度頭に入っているので、ストーリーとしては新たに覚えることはほとんどありません。すでに頭の中に入っているストーリーと関連づけながら、たとえば「大山古墳」・「稲荷山古墳」・「埴輪」・「渡来人」といった具体的な知識を覚えていってもらいます。
ここで気をつけなければいけないことは、ある程度わかっているということが、覚える際の油断となってしまうということです。全く意味のわからないことを「覚えろ」という場合は、不安ですからがむしゃらに覚えようとする人が多いでしょう。しかし、ある程度わかっていることを覚えるとなると、「だいたい覚えている」というような甘い状態にも関わらず「もう覚えた」と錯覚してしまう可能性があります。
歴史のような内容を学習する際には、
(1)まったくわけのわからない状態でとにかく知識を覚え、あとからその意味について説明を聞き、理解を深めていく。
(2)ある程度、大まかな流れを理解した後に、再度学習をし、その際に細かいところまでしっかりと記憶していく。
という2つのアプローチの仕方が考えられます。
どちらにも良いところがあり、どちらにも陥りやすい問題点はあります。
ONEでは(1)と(2)のアプローチを組み合わせています。授業の説明については(2)のやり方で進めていますが、授業の前半で行うテストについては(1)の要素を取り入れています。授業内のテストの狙いについては過去記事で説明させていただいておりますが、過去記事の中で紹介した「テストB」が(1)に対応しています。詳細な内容についてはここでは書けません。塾生の保護者の方は、お子様にどのようなテストを実施しているのかとお聞きになっていただければ、テストの意図するところがご理解いただけるのではないかと思います。
テストBの出来に関してですが、覚えるコツをつかんでしまったお子様は飛躍的に記録を伸ばしています。
コツというは「視覚だけでなく、さまざまな感覚を使って覚える」・「繰り返す」・「覚えたかどうかをチェックする」・「間違えたら最初から」・「ていねいに作業する」など、いくつかあります。その中でどれが重要なポイントになるかという点については個人差もあります。試行錯誤しながら、早期にコツをつかんでもらえるよう、指導してまいります。