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小4国語 「国語エクササイズ」について(1)

国語エクササイズについて(1)

小4の授業においては、授業の前半では、科目の枠にとらわれない様々なトレーニングを行っています。
本日はそこで実施している「国語エクササイズ」というプリントについて書かせていただきます。

このプリントの目的は大きく2つあります。
(1)日本語の言語感覚を身につけること。
(2)一般常識を身につけること。

どちらも文章を読んだり書いたりする際の土台となるものです。
順番に例を挙げて説明させていただきます。

(1)日本語の言語感覚を身につけること。
国語が苦手だという小学生の中には、「てにをは」を正しく使えない方が少なからずいます。この「てにをは」を正しく使えるようにするということは、非常に重要なことです。しかしながら、この「てにをは」を正しく使えないという状況を改善するのは、簡単ではありません。

お子様の書いた文において「てにをは」の使い方が誤っているとき、大人はそれが誤った使用法だということに気づきます。そこで「これは使い方がおかしいよ」と指摘します。しかし、その指摘を受けて、子どもが「ああ、確かにおかしいね」と納得するケースは多くありません。言われて気付くのであれば、最初から間違った使用はしません。子どもは「正しい」と判断して文を書いているのです。したがって、子どもから「何がおかしいの?」とか「どうして?」などと反論されたり、質問されたりして、大人の方が困ってしまうということもあるかもしれません。

実は大人も「てにをは」の使い方については、必ずしも論理的に正しく理解しているわけではありません。正しいか否かを感覚的に判断しています。

たとえば、「は」と「が」の違いを文法的に正しく説明して下さいと言われたら、的確に答えることは非常に難しいと思います。しかし、この問いに答えられなくても、大人は「は」と「が」を正しく使い分けることができます。

先ほど「感覚的に判断」していると書きましたが、ここで重要なのは、誤った表現について「音として耳で聞いた時の気持ち悪さ」です。なぜ「気持ち悪い」と感じるのかと言えば、正しい表現に耳が慣れているので、それと異なる表現に違和感を感じるということです。

「てにをは」を正しく使えないというお子様の多くは、「正しく『てにをは』が使用された文を耳から入れ、自分で口に出してみる」という経験が不足しています。重要なのは、子どもの誤った「てにをは」の使用について、なぜ誤っているのかを論理的に説明することではなく、誤りを指摘した上で、正しく修正した文を聞かせ、さらに音として口に出させることです。

音としての心地よさや気持ち悪さという感覚によって、表現の適否を判断しているのは「てにをは」についてだけではありません。長くなりますので詳細は説明いたしませんが、文章表現が適切か否かという判断については、すべて音としての気持ちよさだけで判断していると言っても過言ではありません。たとえ誤った表現でも、しょっちゅう耳にしていると違和感を感じなくなります。たとえば「四川料理と言えばすべからく辛いものだと思っている人が多いが、けっしてそんなことはない。」という一文、明らかにおかしな表現が含まれているのですが、不自然さを感じないという人も多いと思います。それは「すべからく」を「すべて」の意味で使う誤用が広まっており、その用法を耳から入れる機会が多いためです。数多く聞いて、耳に馴染んだものを「正しい」と判断してしまうのです。

国語エクササイズにおいては、正しい日本語を耳から入れ、実際に発音させるという練習を行っていきます。

長くなりました。「(2)一般常識を身につけること」については、あらためて記事にさせていただきます。

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