2024年10月7日
4年生にはこの1か月ほどの間,短い文章題を読み取る練習を繰り返しやってもらっています。算数の問題を解くとなると、問題文の状況を把握するよりも、どのような計算をするかという方向に注意が向きがちです。しかし、算数でも国語と同じくまず文章に書かれている内容を読み取ることが必要です。
(例題)8人の人がいます。ご石を1人に24個ずつ配りました。
九九の印象が強いのか、この文を読んで3×8=24を連想して、8人がそれぞれ3個ずつご石を持っている状況を考えてしまうお子様もいます。この問題文から読み取れる状況は24個のご石を持った人が8人のはずです。文章を見ているだけでは状況を把握しにくいようであれば,図を描いてみることも有効です。問題文に書かれているこのような状況を読み取った後に何をすべきかを考えなければいけません。問題を解くことにこだわってしまうと、問題文の数字から勝手な式を思い浮かべて、その式に合わせて問題文を読んでしまい、思わぬ読み間違いをしてしまいます。
問題文に書かれている状況が把握できれば、どのような計算をするべきかは、自然と決定していきます。まず,何が書かれているのかを掴もうとしなければいけません。これは「当たり前」のことと思われるかもしれませんが,学習の初めの時点では「当たり前」のことなどありません。やるべきことを繰り返して「当たり前」にする必要があるのです。