小5算数　授業報告　7月2日

今週は、分数の足し算と通分について説明しました。

分数の計算については、計算のルールを機械的に覚えた上で繰り返し練習して習得するという形で学習が行われることが多いと思います。しかし、それでは「分数の意味（〇等分してそのうちのいくつかのものを集める）」と、「分数の計算」の理解とが別々のものとなってしまい、せっかくの頭を使う訓練をする機会を失ってしまうことになります。ONEでは、そのような状況にならないよう、「分数の意味」から考えて、分数の足し算や通分がどうしてそうなるのかを納得してもらっています。

こうやって分数の意味から考えれば、「分母が同じ分数の足し算」について、分母はそのままで分子だけを足すことになる理由も、「分母が異なる分数の足し算」について、そのままでは足すことができない理由も納得できるはずです。また、分数の意味から考えることで、分数の計算を通して割合を見直すことになり、割合の理解も深まります。

このようにして分数の計算を学ぶことは、「今までに学んだ知識を利用して新しい内容について考える」ことの練習につながります。今後の学習においても重要なことですので、ていねいに指導を行っていきます。

分数の計算を考えながら理解・納得するには当然時間が掛りますが、時間を掛けて考えることに意味がありますので、ご了解ください。