夏期講習では規則を探して、見つけた規則を利用して考えることを中心に授業を行なってきました。今回も規則を利用して考える問題を取り扱いました。
記号3個ずつの繰り返しになっている問題です。この規則にしたがって、15個の記号を全部書き出してしまえば、
〇△☓〇△☓〇△☓〇△☓〇△☓
となって、最後の記号が☓であることはすぐに分かりますし、〇の個数も数えることで求められます。今回は、規則がわかっていて全部を書き出してしまえば容易に解ける問題を題材にして、個数が増えたときに全部の記号を書き出さないで数える場合に、どう書いたら見やすくなるかを考えてもらいました。
例題で、繰り返しの規則が見やすくなるように記号の書き出し方を工夫してもらいました。その上で、全部で120個並べた場合について、同じように考えてもらったところ、図を書いた上で全員正解にたどり着くことができました。全体の個数が繰り返しの個数(3個)で割り切れてしまえば、商が繰り返しの組の個数を表すことを容易に認識でき、混乱することはありませんでした。
次に、全部で100個並べた場合について、同じように考えてもらいました。100は3で割り切れないということで、ここでいったん手が止まった人が多かったです。
3個ずつ繰り返す規則であれば、3個ずつの組にして組の個数を数えてしまえばよいので、記号の個数が増えたとしても組の個数を計算で求めることができるはずです。しかし、余りのある割り算に慣れていないこともあって、商と余りについて具体的なイメージを持って考えないと、混乱してしまうことがあるようです。
「100÷3=33余り1」。この計算を、『3個の組が33組できて、記号が1個余る』と、明確にイメージを持って意識できれば問題がないのですが、余りが何を表しているのかを考えないと、どのような状況なのかがわからなくなってしまいます。今回は、整理して図を書いてもらったことで、「100÷3=33余り1」の計算が何を表しているのかをイメージできていました。具体的に図を観察することで割り算の商と余りが何を表しているのかも、考えることができたようです。
今までやってきた、図を書いて規則を発見するという行動も身についてきていると思います。