今回は9月の1回目の授業でした。4年生は8月23日が夏期講習の最終日でしたので、ONEでの授業は12日ぶりになります。
本日は体験授業の方もいましたので、前半の授業では多様な目的のプリントに挑んでもらいました。体験授業の目的については夏休み前にも書いております。
本日、前半の授業で扱った内容の一部を紹介いたします。
(1) 10分間の計算練習。ただし、ただの計算練習ではありません。これに関しては詳細は企業秘密です。
(2) 暗記練習。5分間で暗記してもらい、5分後にテスト。
(3) 国語エクササイズ。これについては過去記事をご参照ください。→『国語エクササイズ』(今回は日本語の感覚に絞って練習しました。)
(4) パズル。
他にもやったものがありますが、この四つのプリントを用いた練習だけでも様々な能力のトレーニングになりますし、現時点でのお子様の特性も見ることができます。
集中力・まじめさ・記憶力・言語感覚・文章力・論理的思考・ねばり強さ……。
こういった力は受験勉強の土台となる能力だと言えるでしょう。ONEでは4年生の段階では、受験勉強の土台となる力を伸ばしていくことを一つの柱としています。
後半の授業では、「漢字」と「小説の読解」を扱いました。
漢字については読み方と意味を覚えることがメインになりますので、漢字の用例を示して、生徒と問答しながら意味のイメージを頭の中に入れてもらうようにしています。その際、しっかりと話を聞き、授業に積極的に参加するということが必要です。
ひさしぶりの授業であったこと、授業前半のプリント練習で疲れたことなどもあり、話がしっかりと聴けるかどうか心配でしたが、みな前向きに説明を聞き、積極的に発言をしようとしていました。
話を聞くということは、一見すると能動的というよりは受動的な行為ですから、ただ座ってボーっと話を聞き流してしまったりするという可能性があります。知らず知らずのうちに「話を聞けていない」状態が生まれてしまうのです。これは「やる気が足りないから」というようなことではありません。脳が疲れてしまって楽をしようとしているとか、小学校で話を聞いていなくても注意を受けないのでそれが癖になってしまったとか、話されているテーマが自分にあまり関係ないように思われるとか、さまざまな理由が考えられますが、いずれにしても4年生ぐらいだと、集中して頭を動かし続ける体力もまだまだ不足していますので、集中が切れてしまうという状況が起こることはあります。
「話を聞く」という姿勢を作ることも非常に重要なテーマです。
「小説」に関しては、「読解」などというと難しいことのように思われるかもしれませんが、まずは感情移入して楽しく読んでくれることができることが重要です。授業内の限られた時間内では長い文章を読むことができず、小説の一部だけを読むというケースが多くなります。本日の授業もやはり小説の一部抜粋を読んでもらったのですが、続きが気になったのか、「この話の続きが書いてある本はどこに売っているの?」と質問に来たお子様がいました。没入して文章を読めているということのあらわれです。こういう姿勢で文章が読めているということはとても素晴らしいことだと思います。
久しぶりだったこともあり、授業の最後には体力的に少々疲れを感じたお子様もいらっしゃいましたが、疲れるぐらい頭を動かしていたということなので、けっして悪いことではありません。こうやって少しずつ、勉強をする際に頭を動かし続ける体力を伸ばしていってもらえればと思っております。