今週の4年生の授業の前半では,計算の確認を行いました。過去にも書いていますが(こちらを参照してください),小学5年生になって新しい概念を学ぶときに,計算が正しくできることは必須になります。冬期講習から入室された方も含めて,(小数)÷(整数)の計算までは全員ができることを確認しました。(小数)÷(小数)については,特に混乱しやすいところですので,来週もう一度説明する予定です。
4年生の間に身に着けておくべき,整数と小数の四則演算ですが,計算のやり方を確実に習得するとともに,ミスを減らす必要があります。計算ミスを完全になくすことはできませんが,「時間がかかってもよいから一つ一つ丁寧に進める」という意識を持つことでミスを減らすことができます。また,そのように考えて行動したからといって,さほど多くの時間がかかるわけでもありません。
授業の後半では,これも4年生の間に身に着けておくべきことの一つである,ものの個数の数え方について説明しました。
①②③…⑳であれば20個であることが,正しく直感的にわかります。ここでは,直感的に正解できる問題とどこが違うのか,その違いをどういう発想で埋めればよいのかをつかんでもらうことが大切です。この発想を身に着けてもらうために繰り返し扱っています。すでに身についているお子様には,はじめてみる問題をやってもらいました。
一度習った問題を確実にできるようにすることは大切ですが,「やったことがない問題だからできない」という発想には問題があります。ある一定のレベルを超える学校については,やったことがない問題しか出ません。何をしてよいのかまったくわからないのであれば手が出ないのも仕方がありませんが,見たことがない問題であっても,今までに習った知識で何かできることがないかを探そうとする姿勢は大切です。早い段階から意識を変えることが大切です。