毎回、授業において文章を読んでいく際には、「〇〇段落に、意味のわからない語、読めない語がないか?」という問いかけを行い、本文中の当該語句にしるしをつけ、それをノートに書き題してもらっています。
この段階で、チェックする語句の数は人によって異なります。語彙が豊かな生徒は少なく、語彙不足の生徒が多くなると思われるでしょうが、必ずしもそうはならないこともあります。たとえば、「わからない語句が多いと恥ずかしいから、自信がなくても『こんな意味じゃないかな……』と想像できるものについては、チェックをしない」というようなことをしてしまうお子様がいます。あるいは「前に学習した記憶があるけれど忘れてしまった」などという場合、やはりチェックをしないというお子様もいらっしゃいます。
こういったことを防止するために、生徒がチェックしていない語句についても、「これはどういう意味?」と質問をするということを行います。チェックしていない語句の意味について問われたら、本当は答えられるはずですが、ここで「わかりません」と答えるお子様がいます。こういう状況があった場合には、語句をしっかりとチェックしなかったこと、「わからない語句はないか?」と問いかけられた際に、隠していたこと、黙っていたことについて注意を与えます。
「わからないことをごまかしてしまう」というのは、受験勉強においては絶対にやってはいけないことです。本日の授業では2名のお子様に注意をさせていただきました。注意をされたことについて、お子様は嫌だと思ったかもしれませんが、これは絶対に改善しなければならない学習姿勢ですので、「ごまかしたこと」をはっきりと分かる形にさせていただいた次第です。
「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」とも言います。「わからないもの」をごまかすと、ごまかしたことが原因で、後になってもっと困ったり。恥ずかしい思いをしたりする状況に陥る可能性があります。お子様達がわからないことを隠したりごまかしたり、という場合、悪気はあまりないのですが、大きなマイナスになる行動ですので、こういった行動については、しっかりとアプローチさせていただきます。