4年生に関しましては、講習時のみ理科の授業があります。
継続的に授業を行うのは5年生になってからとなります。したがいまして、現時点では知識の定着は目的としていません。
以下に各授業の目的を書かせていただきます。
〇1回目の授業に関して 「浮沈子づくり」
夏期講習1回目の4年生の理科の授業では、生徒たちに「浮沈子」を作ってもらう実験を行いました。浮沈子とは、ペットボトルに力を加えて握ったり、力を緩めたりすると、中に入っている浮きが沈んだり、浮いたりする装置のことです。
今回の実験の目的としましては、「観察」と「調整」を行ってもらうことにあります。
まず、生徒たちには、あらかじめ作っておいた見本の浮沈子を渡します。そして、その見本を「観察」し、浮沈子を作ってもらいました。
なぜ、浮きが沈んだり、浮いたりするのかの説明や、作り方の説明は行っていません。
生徒たちには、ひたすらに、見本を「観察」し、浮きに付ける重りの重さや、水の量を「調整」することで、浮沈子を作ってもらいました。
この「観察」と「調整」を肌で感じてもらうのが今回の目的です。生徒たちは、一つを完成させた後も、二つ目、三つ目と積極的な姿勢で実験に取り組んでくれました。
〇2回目の授業に関して 「物の状態変化」
2回目の授業では、「物の状態変化」を取り扱いました。
目に見えている固体や液体は認識できても、目に見えない気体を認識するのは難しいです。
「物質の状態として気体という状態があり、目に見えないけれども確かにそこに存在する。」
これを認識してもらうために、以下の実験を行いました。
・エタノールの状態変化の実験
ビニール袋にエタノールを入れます。そのビニール袋を熱湯の中に入れることで、温められ、液体であったエタノールが気体へと変化します。するとエタノールの体積が増加するため、ビニール袋が大きく膨れ上がります。
目に見えないものの認識は実感が持ちづらいのですが、実験を通して、「目に見えないもの」についてイメージをを持ってもらえたのではないかと思います。