昨年度に続き、今年度も新型コロナ感染拡大の影響で、学校説明会が例年通りに行われていない学校が多くあります。
昨年度に比べると、対面形式で実施する学校は増えていますが、定員が例年よりも少なくなっていることが多く、予約を取りにくい状況があるかもしれません。リモートで実施という学校もございますし、コロナ以前と同じような形で頻繁に学校見学に行くということは難しいかもしれません。
そういう状況においては、志望校を選ぶことが例年よりも難しいのではないかと思います。しかし、志望校選びは、受験において重要な要因ですので、このような状況下においてもより良い志望校選択ができるよう、出来る限りのことをしておくことが重要です。昨年度、「コロナ下における志望校選択」について記事を書かせていただきましたが、重要な内容ですのであらためて記事にさせていただきます。
① 進学先に求める条件を箇条書きで挙げてください。条件はいくつあってもかまいません。くだらないと思えるような条件であっても、実はそれがとても重要な条件であることは少なくありません。
考えられる条件をいくつか並べてみます。
・男子校・女子校か、あるいは共学か。
・自宅からの通学時間。
・附属校か、あるいは受験校か。
・将来のビジョンに合致するか。(例:「医学部への指定校推薦枠が多い」・「海外への留学に積極的」)
・学校の校風。
・大学の進学実績。
・施設・設備。
・制服。
・受かったらかっこいい。
② 優先される条件から順番に並べなおしてください。または、順位をつけてください。
③ 上から何番目までが絶対にゆずれない条件か線引きしてください。
④ ゆずれない条件を満たす学校を、候補としてあげ、それ以外の条件を参考に現実的な学校を数校選択して頂き、興味がある学校の学校説明会に可能な限り参加して下さい。
⑤ ゆずれない条件を満たす学校が存在しないこともあると思います。それは既に志望校選びを失敗しているということになります。ゆずれない条件が相反する性質を含んでいる場合など要因は様々ですが、ゆずれないと思っている条件のなかから、いずれかの条件を削除する必要があると考えられます。こちらをよく検討して頂くことは受験校選びにおいて非常に重要な作業となります。
実際に学校に足を運んでみたら、第一志望に設定した学校がイメージに合わないということもあるかもしれません。しかし、その際も、上記のような検討を行っていれば、次の候補があります。第二・第三志望だった学校が第一志望の有力な候補になっていきます。
「進学先に求める条件は挙げられるが具体的に学校が思いつかない」というような場合には、学校に求める条件をお知らせいただければ、候補になりそうな学校をこちらでいくつか紹介することも可能です。
現時点で志望校を選択した後、入試本番までの期間において「お子様の学力特性と入試問題のマッチング」・「入試の日程」等の様々な要因を鑑み、実際に受験する学校を変更する可能性は十分にあります。現段階でハッキリとした志望校がないのであれば、あまり肩ひじ張らず、志望校を上記のような方法で決定し、その後、修正していくという形で良いと考えております。
コロナ下での受験は、先が読めず不安が多いですが、他の受験生も同様です。具体的にできるものをしっかりと具体化していくことが最も有利に事を運ぶことにつながります。残り期間しっかりと合格に向け行動してまいりますので宜しくお願いいたします。