小4の授業では、毎週3つずつ新しい漢字を取りあげ、読み方・意味・用法について学習してもらっています。
ONEでは漢字については配当学年にこだわらず、文章での頻度が高いもの、基礎的な知識・教養としてぜひ知っておいてほしいものを取り扱っています。結果的に低学年で習う漢字を再度扱うこともありますし、小学校では習わない漢字を取りあげることもあります。このあたりの詳細については、別に記事を書いておりますので、ご興味がございましたら、下記リンクをご参照下さい。
本日の授業では、以下の三つの漢字を扱いました。
それぞれの漢字について、読み方(音と訓)を確認し、用例を紹介しながら、漢字の意味のイメージを捉えてもらっています。
単に辞書的な説明を覚えるのではなく、何となくのイメージを理解しておくことが重要だと考えており、「この漢字は〇〇という意味です」というような説明を記憶してもらうのではなく、数多くの用例から、「だいたいこんな感じの意味なんだな」という印象を持ってもらうことに重きを置いています。
一つ一つの漢字について、用例をお子様に挙げてもらうこともありますし、こちらから提示する場合もございますが、複数の用例から共通する意味のイメージを把握してもらえるよう、一定数の用例を紹介しています(プリントに載っている用例よりも多く取り上げています)。
用例として、時に小学校4年生には理解が難しいと思われる言葉も入れ、それについて嚙み砕いて説明をすることもあります。
本日は「民」の用例を挙げていく際に、お子様から「民主主義」という言葉が出ました。お子様は意味を知っていたわけではないのですが、近所の国の国名の一部に使われているので、見たこと、聞いたことがあるとのことでした。
せっかくの機会ですので、「民主主義」という言葉について説明し、「国会」とか「選挙」といったことについても話をしました。小学生にとって簡単な話ではないので、一度でそれが定着するというものではありませんが、こうやって知識に触れておくことが重要です。今後同じ知識に触れる機会がONEにおいてあるかもしれませんし、学校においてあるかもしれませんし、あるいは家庭においてあるかもしれません。そういったことが繰り返される中で、「覚えようとしたわけではないけれど、自然と覚えていた」という状況になるのが、知識や教養の身につけ方としては理想です。繰り返しの中で自然と身につけた知識や教養は時間が経っても忘れません。
漢字の学習を、「単なる書き取り練習」にしてしまうのは、たいへんもったいないことだと思います。漢字の学習は、知識・教養の幅を広げていく機会となります。いろいろな知識・教養を持つことは、文章を読解する上での下支えとなりますので、その点を意識して漢字の指導を行ってまいります。