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【中学受験】入試の国語で必要な漢字と教育漢字は異なります。【読み・書き】

学習指導要領において、小学校で習う漢字は1006字と決められています。では、この1006字の読み書きができるようになれば中学入試は対応できるのかといえば、それだけでは十分ではありません。

漢字の読み・書きの問題では、上記の範囲を超える出題は滅多にありません。しかしながら長文読解の題材となる文章では、教育漢字の範囲外の漢字も当たり前に使用されています。ルビがふられていることが多いですが、ルビがないと読めないという状態の生徒は、おそらくその漢字の意味を理解することはできないでしょう。

中学校の配当漢字の中でも、文章の中でよく使用されることがある漢字で、たとえ書けないとしても読めて意味がわかる状態にしておきたい漢字は少なからずあります。例としてごく一部だけ挙げてみましょう(音がア行・カ行のものから抜粋)。

哀 握 扱 宛 嵐 依 威 為 偉 違 慰 隠 影 鋭 越 援 煙 縁 汚 押 欧 奥 岡 穏 華 嫁 暇 靴 稼 怪 悔 壊  概 核 較 隔 獲 穫 渇 滑 刈 汗 缶 陥 乾 勘 貫 換 勧 歓 監 緩 還 環 含 企 奇 祈 軌 既 飢 棄 輝 偽 擬 犠 脚 虐 及 丘 嗅 巨 拒 虚 御 狂 峡 狭 恐 脅 響 驚 仰 緊 愚 遇 刑 恵 傾 携 継 迎 撃 肩 倹 兼 嫌 遣 賢 幻 枯 雇 誇 互 巧 甲 荒 香 項 頃 婚 魂

これらの漢字の中には「この漢字は小学校で習っていないのか?」と思われるものも含まれているかもしれません。小学校で覚える漢字と中学校で覚える漢字の間に何か明確な質の違いがあるわけではありません。

中学受験において求められる漢字に関する力は以下のようなことであると考えます。

(1) 小学校の配当漢字につき、読み・書きができ、意味がわかること。

(2) 中学校の配当漢字の中で頻度の高いものにつき、読みがわかり、意味がわかること。

 

では、どういう学習が有効なのでしょうか。

小学校などで行われている漢字学習は、書き取りに偏る傾向があるように思います。「新しい漢字を十回ずつ書いてくる」というような宿題を課されたりすることも少なくないのではないかと思いますが、これで意味のある形で漢字の学習ができるかと言えば、「ただ作業として書いただけ」になってしまう危険性もあります。書き終えたたその場で読み方や意味を問われても答えられないという状態になってしまう可能性がありますし、さらには「面倒な作業」なので、早く終わらせようとして文字を雑に書くようになるかもしれません。

漢字の学習において最も重要なのは、読み方を覚えること、意味を理解することだと考えます。読みと意味を覚え、繰り返し文章の中でその漢字に触れたり、実際にその漢字を使って文を記述したりする練習をしていれば、形も自然に覚えていきます。その際、配当学年などは気にせず、文章の中で出会う頻度の高い漢字や日常の中でよく使用されている漢字を優先的に学習していく方がよいでしょう。たとえば「蚕」・「后」などは6年生の配当漢字ですが、文章の中での使用頻度という点ではこれらより上の漢字が先ほどの中学校で習う漢字の中に相当数あります。配当学年にこだわらず、読みと意味を覚え、それらを実際の文の中で読み、また使ってみることです。

もちろん、それだけでは正確な形が覚えられないこともあるでしょう。小学校の配当漢字の中でどうしても形が覚えられないというものについては、受験までにはしっかりと覚えようという意識を持って練習する必要はあります。ただ、1006字の中で形を覚えられないという漢字は多く見積もっても300~400ぐらいではないでしょうか。そのぐらいの数ならば、受験までの1年間で充分に間に合います。4年生や5年生と違い、受験までの残り期間も短く、覚えることに対する意識も高まっているので、書き取り練習が単なる作業になるリスクも軽くなっています。

ONEでは、6年生の1年間、「漢字トレーニング」というプリントを日々行い、漢字の書き取りに対応しています。「漢字トレーニング」の内容につきましては、詳しくは書けませんが、1枚5分以内で終わるプリント(直しまで含めても10分以内)を毎日やってもらっています。

4年、5年次については、読めること・意味を理解することに重きを置いています。配当学年とは関係なく毎週の漢字を選んでいますので、ときに低学年ですでに習ったという漢字が出てきたり、小学校では習わない漢字が出てきたりすることもあります。低学年で習った漢字でも、意味が多岐に及んだり、盲点になる読み方があったりするもの(たとえば「強」。「強いる」という読み方・意味は低学年では扱っていません)は再度学習する必要がありますし、中学の配当漢字でも読めて意味がわかる状態にしておきたい漢字には触れておく必要があるからです。

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