授業の前半には科目の枠にとらわれず、さまざまなドリルやパズルなどに取り組んでもらっています。
・計算練習プリント(目的の異なるものを数種類)
・国語エクササイズ(「てにをは」、指示語や接続語、一般常識の学習)
・記憶練習(短期記憶の訓練)
・パズル類(論理性、観察力等のトレーニング)
取り扱っているプリントは上記のようなものとなります。これらの訓練で培われる力は、4科目の学習を行っていく際の下支えになるものです。競技スポーツの選手が、技術練習の前に行う「走り込み」や「筋トレ」にあたるものだと考えていただければと思います。
ところで、こういった種々のトレーニングがすべてお子様にとって楽しいものかと言えば、そう簡単にはいきません。
自分が得意なものについては苦痛を感じることもなく、進めていくことができます。しかし、すべてをその調子で進めていくことは困難です。
お子様には、苦手だと感じるもの、面倒だと感じるものもあります。中には苦手なものにあえて積極的に挑もうとするお子様もごくまれにいらっしゃいますが、多くのお子様は苦手なもの、嫌いなものになると、取り組む姿勢が消極的になりがちです。そのこと自体は、人間の心の動きとしては当然のことです。
しかしながら、「苦手だから」・「きらいだから」といって、雑にやったり、いい加減にやったりすることについては、時に厳しく注意をすることもあります。
「できない」ことがあることについては、お子様が責められる理由はありません。しかしながら、「できるのにやらない」というような状況があるときは、これを修正しなければなりません。
「やらなければならないことは何としてもやらなければいけない」という行動原理は、受験生が必ず身につけなければならないものです。
プリントに集中して取り組まない、いい加減に問題を解く、表記があまりにも雑である……というような場合には、行動を改善するために、時に厳しく注意をさせていただくこともあります。お子様にとっては、それが精神的に負担に感じられることもあるかもしれませんが、ここで行動を改善しておくことは今後の学習に大きな影響がありますので、ご理解いただければと存じます。