2024年12月9日
授業報告が遅れ、申し訳ございません。
11月の5年生の算数では現在までに扱ってきた割合の概念を基礎として、分数の約分・通分・計算について授業をしました。
一般的に、分数は、機械的に計算の答えを出すための作業として教えられることがほとんどではないでしょうか。
しかし、割合の授業の記事でも書きましたが、「百分率」・「分数」という記号を理解するためには、それを日本語で認識する必要があります。記号はもともと日本語の文章を短縮したものだからです。我々は、分数を「日本語の文章を短縮した記号」という前提で考えています。
また、分数が出てきたときに「分数」という文章が「何を」対象としているかを見つける、または、意識できるようになることが非常に重要です。この意識が希薄だと、計算は機械的にできたとしても、受験学年になり問題を解く段階になったときにどうしていいかわからなくなってしまうことが多々あります。この時期の5年生の段階で分数という“動詞”があったときに「何を対象にしているか」という感覚を身につけておくことが非常に重要になのです。
いずれにしても、分数があったときに「何を対象とした分数なのか」に意識がいくまでには多くの時間を要します。物事を考えるための練習ですのでご理解ください。
(榎本)