2024年12月20日
前回までの授業では小数の掛け算を扱いました。理屈については理解してもらえたようですが、まだまだ慣れていないために時間がかかる人もいます。必要な時間はかけるべきですので、授業の前半で継続的に扱っていきたいと思います。
今週の授業からは方陣算を扱っています。
方陣算とは、たとえば
ご石を1辺に5個並べて中実方陣を作った。
(1)ご石の総数を求めなさい。
(2)外側の1周りのご石数を求めなさい。
という問題です。
この問題のように「1辺の個数」が先に与えられていれば、対象となる方陣を作図することができ、「全体の個数」「外側1周の個数」を容易に求めることができます。これに対して、「全体の個数」や「外側1周の個数」が先に与えられている場合には、対象となる方陣を作図することが困難であり、大きさの異なる方陣をいくつか作図して、「1辺の個数」「全体の個数」「外側1周の個数」の関係がどのようになっているかを考えないと、なかなか正解にはたどり着けません。
方陣算については、解き方を覚えるのではなく、いろいろな図を書いて「あーでもないこーでもない」と考えてみる素材として取り上げました。
次回は「外側1周の個数」だけを与えることで、作図をして観察することで考えるということを体験してもらいたいと考えています。