8月の初めの授業で、以下のような問題を扱いました。
(前に取り上げた問題)
5本の木をまっすぐな道にそって6mおきに植えました。はしからはしまで何mになりますか。
これを実際に図に書いてもらって考えるという練習をしました。最初は少ない木の本数の問題を数題考えてもらい、その後に図を書くのがたいへんな木の本数が多い問題を解いてもらいました。少ない本数の問題を扱っている段階で、木の本数と木と木の間の個数の関係の間にある規則性を発見しておき、その規則をもとに考えるということをしてもらいました。
19日の授業でも、書き出して規則を見つけて、その規則を使って考える練習をしてもらいました。
(19日に取り上げた問題)
5本の木を池の周りに6mおきに植えました。池の周り1周は何mになりますか。
今回の授業でやってもらいたいことは前の授業と同じです。題材が変わっても、取るべき行動は変わらないことを知ってもらうのが今回のテーマです。
前回の記憶があるために、図を書かずに考えて誤った答えを出してしまった生徒には、実際に図を書いてもらい、違いを発見してもらいました。その後、前回同様、木の本数を増やした問題を考えてもらいました。
「植木算」の問題を扱いましたが、これは「植木算」の解法を身につけることを目的にしているわけではなく、問題文にある情報をもとに自分で図を書いたり、書き出したりということを行った後に規則を発見し、規則を土台に思考するという行動を身につけることを目的としています。
単に解法を覚えるわけではなく、行動を身につけるには繰り返しの練習が必要です。そこで、21日の授業おいても、同じテーマを続けて扱わせてもらいました。
大人にとっては「植木」の問題と同じことだと判断できますが、お子様にとっては現段階では必ずしも同じように見えるわけではありません。しかし、実際に図(植木の図ではなく、机と仕切り板の図)を書いて、規則を見つけて考えるということに取り組んでくれていました。
問題ごとに「この問題はどう解くのだろう」と考えがちですが、取るべき行動は問題ごとに変わるわけではありません。「図を書く」・「観察する」・「規則を見つける」といった行動をとることで問題解決につなげるという経験を積んで、これらの行動が当たり前にできるようになるよう、今後も指導してまいります。