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小4算数 授業報告 3月4日 ものの個数

小4算数の体験授業も4回目になりました。今週は1回目と2回目の授業で扱った,ものの個数についての確認をしました。

授業を受けて何となくわかった気になっても,それだけでは時間がたつと忘れてしまいます。算数で解き方をやみくもに覚えようすると,あいまいな記憶ばかりが残ってしまって意味がありません。覚えることが増えるほど混乱するだけです。

ものの個数であれば,

(例題)
番号を書いたボールが下のように並んでいます。
⑩⑪⑫…⑳
ボールは全部で何個ありますか。

このような問題に対して,「最後の番号の20から最初の番号の10を引いて1を足せば個数が求まる。」のように理屈無しに解き方を覚えてしまっても答えを出すことはできます。『この問題』を解くのであれば,これが速いかもしれません。ただ,これをやってしまうと,時間がたつにつれて,どういうときに1を足せばよいのかがわからなくなりますし,なによりも,下の応用問題のように少し形を変えられてしまうと解くことができなくなってしまいます。

(応用)
番号を書いたボールが20個,下のように並んでいます。
⑩⑪⑫…○
最後のボールは何番ですか。

覚えなければならないことは,時間がたっても絶対に忘れないように,自分にとって「当たり前のこと」にする必要があります。ものの個数についてはONEで覚えるように指導するのは,「1から数えること」と「図を描くこと」の2つです。1番からはじまっていて番号順に並んでいれば,最後の番号が個数を表すのは当たり前だと感じられるのではないでしょうか。また,図を描いて考えるのは,どのテーマの問題を考えるのでも必要なことです。そして何よりも大切なのは,この2つを出発点にすれば問題の形を変えられてもその場で考えるきっかけができるということです。

前回の授業でこの2つを意識できていたお子様は,時間がかかっても正解にたどり着くことができていましたが,なんとなく答えを出していたお子様は,今回解けなくなってしまっていました。

算数では答えを出すことではなく,過程が大切だとよくいわれます。答えを出せていた問題が時間をおいてできなくなるという経験をし,答えを出すだけの行動が無意味なことを感じてくれたお子様がいらっしゃいましたら,今回の授業は成功だと思っています。

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