社会は『単純記憶』が中心の科目です。しかし、ただ覚えればよいわけではありません。
『織田信長』と単純に覚えただけでは意味がありませんし、織田信長についてさまざまな知識を持っているだけでも不十分です。重要なのは、入試で“どのように問われるか”と結びつけて記憶を形成することです。
このようにして形成されたものが、中学受験における『織田信長』の概念知識です。そして、この概念知識は目的によって異なります。大学受験に必要な概念知識は、中学受験のそれとは異なります。それぞれの目的に応じた『概念知識』を身につける必要があるのです。
これは社会という科目に限った話ではありません。あらゆる学習や場面において、それぞれに応じた『概念知識』が存在します。目的に即した形で的確に概念知識を習得することが、非常に重要です。
社会科では、以上の考え方に基づいて授業を進めています。現在、5年生の授業では、新しい単元を扱う際、まずその分野に関連する入試問題を抜粋したプリントを配付し、目を通してもらっています。もちろん、この段階ではほとんど解くことができません。
その後、入試問題を解くために必要な基本知識を説明し、覚えるべき事項をノートにまとめてもらいます。次に、基本事項を整理した『社会トレーニング』というプリントに取り組んでもらいます。このプリントで基本事項を確認した後、最初に配付した入試問題に再度挑戦します。
この一連の流れは、入試問題において基本事項がどのように問われるのかを具体的に理解し、学ぶべき内容を明確にすることを目的としています。
また、覚えた内容については翌週の授業でテストを実施し、思い出す機会を設けています。これについては過去の記事で詳しく述べておりますので、そちらをご参照ください。→「記憶練習」について
以上のように、時間をかけて丁寧に指導を行っております。そのため、授業の進度が遅いと感じられる場合もあるかと思いますが、ご理解いただけますと幸いです。