今週は割り算を使って、繰り返しのある規則性について考えてもらいました。割り算を使って繰り返しの回数を求めることになります。ここでは等分とは違う形で割り算を使いますので,割り算で何を求めているのか,混乱するお子様もいらっしゃいます。今回は混乱しないように割り算の商と余りが何を表すかを考えてもらいました。
(例題)〇△☓〇△☓〇△☓…
ある規則にしたがって、記号を上のように全部で50個並べました。最後の記号は何ですか。
この問題については記号を50個書き出してしまえば、数えることで問題の答えを求めることができます。今回は、計算を使って答えを求めることを考えてもらいました。
記号の個数が50個の場合にやるべき計算は、
50÷3=16余り2
です。ここで、商の16が「〇△☓」の記号3個セットが16組あることを表していることはわかるはずです。ここで引っかかるようなら、個数の少ない問題に戻ってやり直す必要があります。
余りの2については、最後の記号2つ(〇△)を表しています。これを明確に意識することが大切です。
今回は、「〇△☓」の記号3個セットが16組あって。これが記号48個分であることから、余りの2が、記号2個の「○△」を表していることを確認しました。
四則演算のうちで、割り算については、計算そのものに2通りの意味があったり、余りの意味を考えなければならなかったりするなど、他の足し算・引き算・掛け算と比べて考えにくい部分があります。そのため,できるだけ具体的なイメージとつながるように考えさせていきます。自分がなぜその計算を行ったかという根拠を意識していれば、割り算の商と余りがそれぞれ何を意味するのかがわからなくなることはないはずなのですが、小学生はなかなかそうもいかないようです。こういった場合には,商と余りがそれぞれ何を表しているのかを言葉で説明してもらっています。「言葉にすることで、頭が整理され正解にたどり着くことができた。」こういった経験が今後の学習態度を形成していきます。4年生のうちは,答えを出すことにこだわらずに,まずは意味のある行動をとれるようになることを目的にしていきます。