本日は、漢字の学習について書かせていただきます。
ONEでは、漢字の学習に関しては、「読めること」・「意味がわかること」を第一に学習を進めています。通常、漢字の学習というと「書き取り」の問題ができるようになることを目指して、「繰り返し書きなさい」という指示がされることが多いのですが、これは非効率的な学習だと考えています。
漢字を十回ずつ書くというような練習は、頭を空っぽにして「ただひたすらに漢字を書く」という単純作業になってしまいがちです。試しにノートに漢字を繰り返し書いているときに、「何と読むの?」とか「どういう意味?」と尋ねてみると、答えられないというようなケースはけっして珍しくありません。
「読めない」・「意味も分からない」という漢字について、その形を覚えても、使えるようにはなりません。まずは漢字を読めること、意味がわかることを目指して学習すべきです。読み方を覚えるためには、漢字を見ながら「発音をすること」。意味を覚えるためには「漢字の意味を説明された後に、数々の用例で確認をすること」がポイントになります。
授業において、読み方を提示し、用例を通じて意味の説明を行っていきます。宿題はこれを定着をさせることを目的にしています。実は宿題をしっかりとやっていると、書き取り練習をしているわけではないのですが、形もある程度、自然と覚えていきます。
6年生になると「漢字トレーニング」という5~10分程度で終わるプリントを毎日実施してもらいますが、6月いっぱいぐらいまでは「読み」、7月から「書き取り」を扱いますが、これだけで入試の頻出漢字の書き取りについては問題がほぼ起こらない状態になります。そうなるためには、5年生の時期に「読み方」・「意味」について、ある程度しっかりと頭に入っている状態を作っておくことは必要です。日々の宿題にしっかりと取り組めるよう、表記の丁寧さや精度などをチェックした上で、細かく指導してまいります。