2024年9月6日
算数で,4年生の間にマスターしておくべき項目として,小数を含む四則計算があります。最近の授業では小数を含む割り算を扱っています。
小数を含む割り算について授業をする前に,夏休み前に扱った,小数を含む足し算と掛け算について確認しました。小数を含む足し算にしても掛け算にしても動作はそれほど複雑ではありませんので,それぞれについてマスターすることはそれほど難しいことではありません。しかし,足し算と掛け算の計算を交互に練習すると途端に混乱してしまうお子様がみられます。人の頭の動きとして似たものを学べば混乱してしまうのは当然で,混乱したからといってお子様の能力や努力が不足しているわけでは決してありません。ここで大切なのは,前にできていたことができなくなったからといって,あせったり怒ったりすることなく,一つ一つの動作を丁寧に確認して混乱を解決することです。混乱を解決した経験は脳を成長させていきます。
小数を含む割り算では,小数を割る(小数÷○○)場合と小数で割る(○○÷小数)場合とで動作が違ってきます。この2つが異なることを意識するのが第一歩です。意識した上で,それぞれ計算を完璧にできるようにする必要があります。さらに,この2つが混ざることで生じる混乱も解決しなければいけません。それゆえ,あせることなく,時間をかけて扱っています。