現在、小4の国語では、論理的な文章(説明文・論説文)を扱っています。
文章を理解するための前提として、小4生にとっては「馴染みのない分野についての教養」や「難しい語句についての知識」が必要となる文章を扱っていますので、いきなりすいすいと簡単に読み進めることはできません。そこで文章を読む前に、これらの前提知識について説明をする時間を取っています。ここで説明した内容については、翌週の授業時に復習テストを実施しています。
これらの知識をマスターするために、たとえば復習用のプリントを宿題として課すというような方法をとることも可能なのですが、現時点ではそのような宿題は出していません。しかしながら、多くのお子様たちはテストに備えて覚えるべきことについて復習(文章の再読)をしてきてくれるようになっています。強制されてやるのではなく、自分の意思で学習をするということには大きな意味があります。
4年生のこの時期には、無理のある量の宿題や難度の高い宿題を課すということしません。その課題の意義を理解して、意味のある形でそれを進めていくということが難しいからです。もし、無理矢理にそれをやらせようとしたら、保護者の方がつきっきりで勉強をさせなければならないでしょう。これには無視できないデメリットがありますが、それについては昨日の記事に書いておりますので、ここでは述べません。
4年生のうちは、強制ではなく、動機はなんでもいいのですが、自分から「やってみよう」と思って家庭学習に取り組めるということが非常に重要です。そういう状況を作るべく、今年度は例年よりも早くさまざまな仕掛けを行っています。先日の記事に書いた「理科トレ」・「社会トレ」もその一つです。
宿題という形ではなく、自主的に学習に取り組む姿勢を作るべく、さまざまなアプローチを行ってまいります。5年生になって「宿題」という形で家庭学習を強制される前に、たとえ短い時間でも自分から学習を行う習慣ができるようになることは大きな意味を持ちますし、5年生で宿題を出されたときに感じる負荷も小さくなります。強制をすると、このような効用がなくなってしまいますので、焦らずにお子様の様子を見守っていただければと存じます。