前回の記事はこちら → 授業報告12月14日
小5社会の冬期講習は、前半に1回、後半に1回の授業を行います。
講習の授業においても通常授業と同様、2種のテストを実施しています。
一つ目は、短期記憶のテスト。詳細は前記事にある通りです。
ただ眺めて覚えるのではなく、声に出す、書いてみるといった方法を取り入れて覚えようとする人が増えてきました。覚えるための工夫をし、そして覚えたかどうかをチェックしながら覚えているお子様は得点が確実に伸びています。
今回、眺めるだけで覚えようとしたお子様は一名だけでしたが、そのお子様は漢字の間違いが多く、得点が伸びませんでした。眺めているだけだと、覚えたかどうかの確認が「たぶん大丈夫」というような感覚的な判断に頼ることになり、記憶の精度が低くなります。自分では覚えたつもりだったものが正確に覚えられていなかったということを今回の」テストで確認できたと思いますので、次回のテストの際には覚える方法を修正してもらいます。
社会という科目においては、どこの塾でも覚えることを大量に与え、「次までに覚えてきなさい」というような形で宿題が課されますが、どうやって覚えるかということについて指示がされることはあまりないと思います。そういう状況で学習していれば、とりあえず早く覚えようということになり、「眺めて覚える」というような形になってしまうということもあるでしょう。それで覚えられるのであればそれでよいのですが、なかなか思うように覚えられないという状況になり、「社会」という科目が嫌いになるということは珍しくないと思います。
「社会」の学習においては、「社会」の内容ではなく、まずは「どうすれば覚えられるかということを覚えること」が重要です。ここをしっかりとすることができれば、記憶にかかる時間も短くなっていきますし、精度も高くなっていきます。「覚えることを覚える」ために、短期記憶のテストを使ったアプローチを今後も継続していきます。
二つ目のテストは前週の確認テストです。今回は、鎌倉時代のまとめテストでした。前週(21日)に同じテストを実施し、まずまずよく出来ていたのですが、100パーセントを目指して「完ぺきに覚えてくるように」という指示を出していました。再テストでは、ほとんどのお子様が完ぺきに近い形になっていました。
なお、ONEではテスト直前に教室でプリントを見直すということは禁止しています。テスト直前にプリントを見直すということをしたのでは、「短期記憶の練習」になってしまいます。授業の復習テストは一週間の中で覚えるための方法を身につけるためのものです。テストの結果が悪かった場合に、一週間の学習の在り方(覚える方法、確認のサイクルなど)を見直し、修正していくことに意味があります。短期記憶でテストにおいて「事なきを得る」ということはマイナスにしかなりません。
次回は室町時代に関するテストを実施します。