小4としての授業も残すところ、一ヶ月半ほどになりました。小5生になるための準備期間になりますので、お子様たちの授業中の取り組みや家庭学習への取り組みに対して、徐々に要求値を上げています。
(1) 話を集中して聴くこと。
(2) 文字を丁寧に書くこと。
(3) 演習にしっかりと取り組み、簡単にあきらめないこと。
(4) わからないことは放置せず、質問をすること。
(5) 宿題や「覚えてくること」について、締め切りを守っておこなうこと。
こういったことは4年生の間にできるようになっておきたいことです。授業時、お子様に注意を促すことも少なからずあると思いますが、ご理解のほど、よろしくお願いいたします。
本日は文章の読解について書かせていただきます。
現在、扱っている文章に関しては、今回で3回目の授業になります。
小4のお子様にとっては馴染みのない言葉が少なからず使用されています。
上は、文中に使われていた語句の抜粋です。
4年生にとってはあまり馴染みのないことばが少なからずありますが、「受験生であれば覚えておきたい語句」と言っていいでしょう。
これらの語句のイメージを把握してもらうことが非常に重要になります。まず最初にこれらの語句の意味について説明をしますが、一回説明を聴いただけで、語句のイメージが定着するなどということはありません。「説明を聴く→言葉の意味がわかったら文章を読む→翌週にテストを行う」というようなサイクルを何度か繰り返すことで、言葉のイメージが少しずつ頭の中に入っていきます。
語句の意味は「一対一対応」のような形で暗記するものではありません。もちろん、そういう覚え方をした方がいいという言葉もありますが、言葉の持つニュアンスを含め、何となくイメージを掴んでおいてほしいという語句もあります。覚えようと意識するのではなく、繰り返し触れているうちに覚えていたという形が、語句を習得する際の理想です。
読書好きの人は自然とこういうことができている場合が多いのですが、皆が皆、読書を好きなわけではありません。したがって、授業や宿題を通じて、できるだけ読書に近い形で語句を身につけてもらえるよう、工夫をしています。
一本の文章に時間をかけている理由の一つがここにあります。できるだけ多くの文章に触れた方がいいのではないかと思われるかもしれませんが、文章を一度通読しただけで身につくものなど、たかが知れています。繰り返し読むからこそ、身につくものがあります。