2024年12月9日
前々回に基本概念を説明した食塩水の濃度(%)についての演習を前回から続けています。
食塩水の濃度(%)については公式の形で覚えてしまう方法もありますが,理屈を考えずに公式として覚えてしまうと,先に進んだときに新しい内容についてその都度公式として暗記しなければいけなくなってしまいます。そうならないようにONEでは食塩水の濃度(%)の意味から考えてもらっています。
前回の演習では考える基礎として食塩水の濃度(%)を日本語の文章に書き換える練習をしてもらいました。
食塩水の濃度(%)は,直接には「食塩水の重さ」と「食塩の重さ」の2つの関係を表していますが,食塩水は食塩と水だけからできていますので,濃度(%)からは
○「食塩水の重さ」
○「食塩の重さ」
○「水の重さ」
これら3つの関係性を読み取ることができます。今週はこの3つの関係について考えてもらいました。
食塩水の濃度(%)は「食塩水の重さ」と「食塩の重さ」との2つだけの関係を表しているように見えますから,そこに「水の重さ」が入ってくることで,はじめは混乱が見られましたが,この3つを表にして整理してみることで,どう考えるべきかを理解できたようです。
食塩水の濃度(%)から,「食塩水の重さ」・「食塩の重さ」・「水の重さ」の3つの関係を考える演習をすることで,割合に関する理解を深めていきます。