前記事はこちら → 授業報告 5月11日
本日も授業の冒頭に前週までのチェックテストを行いました。
多くのお子様がしっかりと学習をしてきており、前週までよりも精度の高い答案になっていました。
家庭学習の段階で「覚えたかどうかの確認」を少しずつ意識できるようになっているのだと思います。ここは非常に重要なことですので、さらにこの確認に対する意識を強く持ってもらえるよう、アプローチをしていきます。
今週の授業では「工業地帯・工業地域」を扱いました。4つの工業地帯・4つの工業地域の名前と場所を完璧に覚えてもらうというのが今回のテーマです。
「京浜」とか「阪神」といった名前の由来については少し説明いたしましたが、各工業地帯・地域の特徴などは気にせず、まずは集中して場所と名前を覚えてもらいました。覚えるための時間が短かったので、苦戦をしているお子様が多かったのですが、4年生の前半からONEに通われていたお子様は、4年時に瞬間記憶の練習をしていたこともあり、短時間でもかなり精度高く覚えることができていました。これは一時記憶であり、そのまま放置したのでは、定着しません。来週の授業時にテストを行うので、それまでに4つの工業地帯・4つの工業地域の名前と場所を完璧に覚えて来てもらうというのが今週の課題です。
社会の学習においては、意味合いを理解しながら、ストーリーとして記憶をするということも必要ですが、理屈なく単語をひたすら覚えるというような単純な記憶も必要です。今回は完全に後者の課題となります。前者は面白いが、後者はつまらないといって毛嫌いするお子様もときにいらっしゃいますが、この後者の学習は非常に重要です。社会科にとどまらず、勉学においては「理屈なく覚えなければならないこと」はたくさんあります。単純に記憶するだけというのは面白くはないかもしれませんが、覚えるための行動はシンプルです。これを我慢してやってもらうというのが、今回の狙いです。たかが8個だけなので、覚えようと思って真剣に取り組めば絶対に覚えられます。
覚えたと思ったら「確認」、覚えていなかったら再度覚えて「また確認」。一度覚えられたら、一日・二日時間を空けて、再び覚えたかどうか確認し、忘れていれば再度覚える。一回の学習時間は5~10分でよいのですが、反復をすることが重要です。
どうすれば覚えられるかということを覚えることは、社会科の内容よりもはるかに重要です。5年生のうちに覚えるための行動をしっかりと身につけてもらえるよう、課題を与えていきます。
この記事の途中で「一時記憶」について少しだけ触れました。「一時記憶」はすぐに忘れてしまうものだからあまり意味はないと思われるかもしれませんが、「一時記憶力」はさまざまな科目の学習において非常に重要な意味を持ちます。詳細に関してはまた別の機会に書かせていただきます。