新入室のお子様、体験授業のお子様がいらっしゃったので、4年生の授業において扱っている種々のプリントの意図、それに取り組む姿勢などについて、あらためてお話しさせていただきました。
ONEでは、小4の間は受験に出る「内容」について本格的に扱うということをしません。
基礎体力のない子どもにハードなトレーニングをさせたら、トレーニングの効果が出ないのみならず、身体の故障を生じます。受験勉強でも同じなのですが、こういうことを考えずに、不用意に低学年のうちからハードな学習を課すことが、受験業界では目立ちます。基礎体力があるお子様ならこれが功を奏する場合もありますが、そうでない場合は大きなマイナスが生じることもあります。
話をもとに戻します。ONEは小4の授業は、受験勉強を始める前に身につけておくべき姿勢を作ること、学習の土台となる能力を育てることを目標としています。
この時期においては、目の前の問題を解けることそれ自体には大きな意味はなく、何とかして解こうと一生懸命に悩み続けることの方が重要です。授業の前半の最後にやったパズルにみな苦戦していましたが、「そうやって一生懸命に取り組んでいるうちに頭がよくなるからね。どんどん悩んで、どんどん苦しみなさい」と声をかけました。答えまでたどり着けなかったお子様の方が多かったのですが、しっかりと悩むことができていました。
パズル以外のプリントについても、その目的について話し、一生懸命に取り組むことが大事であることを再確認しました。
慣れてくると、スムーズに解き進められることの気持ちよさを覚え、少し難しい問題にあたると諦めてしまったり、すぐに教師に助けを求めたりといった形になってしまうことがあります。お子様達は悪気があるわけではないのですが、人間の特性上、易きに流れてしまいがちです。そうならないよう、ときどきこうやって注意を促させていただく必要があります。
その後に、漢字の学習、文章の読解の学習をしましたが、みなとても前向きな姿勢で授業に臨んでくれていました。
塾においては、5年生になるまであと3か月少々です。5年生から受験勉強のスタートを切れるよう、しっかりと土台を作って行きたいと思います。