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進学教室ONE
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夏期講習後半 5年国語

前回の記事→ 夏期講習前半 5年国語

前半に引き続き、「地球環境問題」に関する文章を扱いました。
前記事に書きました通り、夏期前半の授業で「地球環境問題」に関して、中学受験生として身につけておくべき知識について説明をし、またその内容を紹介する文章をイントロダクションとして読んでもらいました。

後半の授業では、前半で身につけた知識を前提として、実際に地球環境問題について論じられた文章を読んでもらいました。

どんな文章においても、筆者は、ある一定の知識を持った読者を想定して文章を書いています。「地球環境問題」について論じられた文章であれば、筆者は「地球環境問題について関心を持ち、一定の知識を持った読者」を想定していると考えられます。そうである以上、文章を読む前にその想定された読者が持っているべきレベルの知識は身につけておかなければなりません。「みなさんは〇〇について知っていますね」という書き出しの文章は、〇〇について知らない状態では読めないのです。

一般に国語の授業においては、前提知識を与えることもなく、生徒にいきなり文章を与え、それを短時間で読ませ、さらには設問まで解かせる……などということが行われることは珍しくありません。これは非常にハードルの高いことであると考えます。さまざまな分野について豊富な知識を持ち、文章を読んでいく基本姿勢もできているという生徒であれば対応は可能でしょうが、そうでない生徒の場合は「文章の内容をつかめないまま、何となく設問を解いていく」ということを繰り返すだけになってしまう可能性があります。

ONEでは、そうならないように文章を読む前提知識を与えた上で文章を読み、読んだ文章の内容を知識として蓄積していき、さらにそこで得た知識を使って一段階上のレベルの文章を読むということを行っていきます。

夏期講習後半では、夏期前半の授業で得た「地球環境問題」に関する知識を土台にして、実際に文章を読んでいきました。
「みなさんは〇〇について知っていますね」という文章に対して「はい、知っています」という形で対応できていました。

文章の筆者は、読者が一定レベルの知識を持っていること(〇〇について知っていること)を前提に、読者が持っていないであろう知識や気づいていないであろう視点を提示します。それを読み、「なるほど」と思わされたり、「そうだったのか」と気づかされたりしたことを、自分の知識として蓄積し、新しい視点として身につけたりすることが、次に文章を読んでいく際のリテラシーとなっていくのです。

地球環境問題についての理解は夏期講習の授業を通じてだいぶ深まってきたと思いますが、奥の深いテーマですので、9月以後ももう少し掘り下げていきます。

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