2025年6月19日
6月18日の理科の授業では、「燃焼」の単元を扱いました。
「燃焼」とは「燃料と酸素が結びつきエネルギーを発生すること」と認識してもらっています。
「燃焼」とは「物が燃えること」と言っても間違いではありません。ただし、受験問題を解くうえで、その説明が意味を成すかが重要です。
あらゆる言葉は、ただ1つだけの何かを表すのでなく複雑な概念を有します。この概念のどの部分が問われるかは、作題者次第となります。中学受験の理科ならば、燃焼は「燃料と酸素が結びつきエネルギーを発生する」と認識し、そこからの派生で問題へアプローチしていくことが効率的だとONEでは考えています。
以下具体的に例示してみました。よろしければ参考にして下さい。
「燃焼」を「燃料と酸素が結びつくこと」と認識すると、受験で問われることのある「燃焼の3条件」の2つの条件へとつながります。また、ここから「燃料とは何か」「酸素とはなにか」などもリンクさせ、受験に必要な知識へとアプローチしていきます。
燃焼するための3条件とは、
・酸素があること
・燃料があること
・発火点以上の温度に達すること
この3つです
この条件を単純に暗記してもよいのですが、「燃焼」とは「燃料と酸素が結びつくこと」と認識しておくことで、この覚えた言葉から2つの条件を認識することができます。ちなみに、残り1つの条件は、また別のテーマを扱うときに同様の方法でアプローチしていきます。
理科という科目でも多くの知識が必要になってくるのですが、全てを単純な暗記として扱うにはもったいない科目です。ある知識を、他の知識とリンクさせ複合的かつ統合的に思考することが理科を学習する価値だと考えています。このような授業進行で6年生の中盤までじっくりと取り組んでいきます。