小5国語　授業報告「文字表記について」　

毎週、「漢字トレーニング」という冊子を配付し、宿題をやってもらっています。さぼってくるお子様はほとんどいませんが、文字の表記が雑になってしまっっているお子様が数名いらっしゃいます。

授業時に「漢字トレーニング」で学習した内容のチェックテストを必ず実施していますが、宿題の表記が雑になっているお子様も、テストの表記についてはていねいにできています。

つまりていねいに書けるのに、宿題においてはていねいに書けていないということです。教室においては、「ていねいに書きなさい」という声掛けを頻繁にされるので、ていねいに書こうと意識できるのですが、家庭においては「ていねいに書こう」という意識のスイッチが入らないのです。

改善のためのアプローチは続けていきますが、ご家庭においてもお子様の表記の雑さが気になるときにはご指摘いただければと存じます。

字をていねいに書くことの重要性については、以下に過去記事を加筆修正したものを載せておきます。

【ONEにおいては、小4～小6のすべてのお子様に文字を丁寧に書くということを求めています。こちらが声をかけるまでもなく、丁寧に文字を書いているお子様については問題はないのですが、油断をすると表記が雑になってしまうお子様もいらっしゃいます。

宿題や授業中の小テストなどにおいて、あまりに文字の表記が雑な場合は、書き直しをしてもらったり、注意をさせていただいたりという対応を行っています。お子様にとっては精神的に負担になりますが、文字を雑に書くという行動をそのまま看過した場合に、大きな損失となるので、できるだけ早い時期にこの部分は修正した方が良いと考えております。

文字の表記が雑なことによるマイナス面としては
①　漢字の問題などにおいて、正しい漢字を書いたのに、不正解とされてしまう。
②　記述問題で採点者に与える印象が悪いために、採点が辛くなる可能性がある。
③　自分の書いた文字や数字を読み間違えるために、さまざまなミスが増える。

などといったことが語られることが多いのですが、もっと重大な問題があります。

文字の表記が雑なお子様は、あらゆるものを粗雑に扱ってしまう可能性があります。
学習の過程において、丁寧に扱わなければならないことが多々あります。記憶をする際、思考をする際、文章を読み書きする際、あらゆる段階において、丁寧に学習を進めることが必要です。記憶が不正確になったり、思考する際に筋道を丁寧に追いかけないために混乱してしまったり、文章を読み飛ばして誤読をしてしまったり、設問を慌てて読んで条件を見落としてしまったり……といったことは、受験勉強や試験においては、たいへん大きなマイナスにつながります。

雑な表記については、その都度注意していますので、少しずつ改善しているお子様もいらっしゃいます。学校でも「厳しく」注意をしてくれればいいのですが、そうでないケースが多いようです。お子様の書いた文字の表記があまりに雑な場合は、ご家庭においても「ていねいに表記する」ことについて、注意を促していただければと存じます。