今回は、小学4年生の夏期講習の前半について書かせていただきます。
4年生は現段階で受験が目の前にありません。
時間がある中で、我々が意識していることは勉強に対して苦手意識を生まないようにすること、
現時点においてできることは伸ばし、できないことは指摘しつつ、それを苦手意識に変えずに時間をかけて克服できるようアプローチをしていくことです。
国語においては、まず興味の持てる文章に触れ、繰り返し読んで全体像を把握する練習が必要だと考えています。
夏期講習は連日同じ教科の授業があります。毎日国語があるので、普段よりも長い文章を扱うことができます。
4年生に興味を持ってもらえるような題材を選び、日本語の表現や語彙を説明したり、文章内容の時代背景や状況を先に説明します。読み終えたあとには、どのような話であったかを問うて言葉にしてもらいます。
頭の中では話の内容が入ったつもりでも、いざ言語化するとなると簡単に説明ができるものではありません。生徒たちは文章の内容を書いては見せて、指摘をされ、言いたいこととは違うことに気づき、何度も読み直して言語化するという作業を繰り返してもらいます。
単純に同じ文章を何度も読むことを指示されても目的がないので読みたくなくなってしまいます。そこは、文章でまとめる・自分で言語化するという目的があると何度も読むということが苦痛ではなくなり、見るべきポイントを探すようになります。
読むスピードや言語化してまとめるスピードは生徒それぞれによって異なります。
到達度や求めることはそれぞれの生徒によって異なるので、それに合わせて、こちらもアプローチしていきます。
大人であっても得意なことと苦手なことがあります。得意なことはどんどんと進めて、苦手なことは苦手であると認識しつつ時間をかけて克服をすることはできるんだという成功体験をこの夏を通じて体感してもらいたいと思っております。
4年生のうちに苦手なことも克服できるんだという経験をしてもらえれば5年生、さらには受験学年になった時に精神的な強さになると考えております。
後半もこういったことを中心にアプローチしていければと思います。