2024年12月9日
授業の前半では,割合の演習と食塩水の演習を繰り返し行っています。「割合」は算数の問題を考える上での基礎になりますので,ただ問題の答えが出るだけでは不十分で,九九のように当たり前のものとして扱えるようになってもらわなければならないからです。今後も演習を続けていきます。
授業の後半では,今週も先週に引き続き,「損益売買」の単元を扱いました。「損益売買」では例えば『原価1000円で仕入れた品物に,2割の利益が出るように定価をつけました。』こういった文章から定価を考えることになります。このように物の売買を題材にして,今まで学んできた割合の内容についての理解を深めていくことになります。
「損益売買」の学習は、必要な単語を理解することから始まります。言葉の意味を理解しなければ,考えることはできません。小学5年生の段階でやるべきことは,考える練習ですので,言葉の意味を掴んでもらうことに時間をかけ,原価、定価、売価などの単語の意味を繰り返し説明しています。また,「損益売買」の問題では,買ってきたものを売ってもうけを得る商人の立場で考える必要があります。現実の世界で小学生がものを売って儲けようとすることはありませんので,「損益売買」の内容を理解するには想像力を働かせる必要があります。原価、定価、売価などの単語の説明を日本語の言葉として理解するだけではなく,ものを売る人の立場からみて,どのような意味を持つのかを把握してもらう必要があります。答えを出すのが目的ではなく,考える練習をしてもらうために,時間をかけて授業をしています。