2024年11月30日
小学4年生に身につけていただきたい能力の一つに、「しっかりと話を聞く」能力があります。たとえば、ある語句の意味を説明した後に「その言葉の意味を理解できたか」と尋ねると、多くのお子様たちは「理解できた」と答えます。しかし、実際に「その意味を説明してみて」と求めると、答えられないお子様も少なくありません。この場合、お子様たちは話を聞いていたつもりであっても、内容を理解しようと能動的に聞けてはいないのです。
ONEでは、説明された内容をノートにまとめるという作業を行います。ホワイトボードには詳細が書かれていないため、お子様たちは説明を思い出しながらノートにまとめなければなりません。話を聞いていなければ、何も書けなくなってしまいます。
小4の国語の授業では、それに先立って、説明を聞いた後で「説明された内容を答えられるか」ということを確認しています。集中して聞いていないと思われる子供や、受動的にしか聞いていないと思われるお子様を指名して、「今、聞いた内容を説明して」と問いかけます。答えられなかった場合は、「自分が話をしっかり聞いていなかったこと」、「理解していると思っていたが実際には理解していなかったこと」を認識することになります。
話をしっかりと聞くことは決して簡単ではありませんので、さまざまな方法で話を聞く姿勢を変えるためのアプローチを続けていきます。