2024年10月9日
4年生の算数では,割り算について扱っています。
(例題1)28個のみかんが入った箱が4箱あります。全部で何個のみかんがありますか。
(例題2)28個のみかんを4個ずつ箱に入れていきました。何箱に入れることができますか。
大人の感覚なら,(例題1)では28×4=112個とすればよく,(例題2)で28÷4=7箱とすればよいことがなんとなくわかると思います。しかし,割り算について習い始めの小学生にとっては,この2つの問題の区別はなかなか感覚的につかみにくいものです。どのようなときに割り算を使えばよいのかをわかってもらうために,今週から文章題を使って割り算に慣れてもらいます。
「掛け算で考えたら×になったから割り算に直した。」というような行動をとらないように,この問題で掛け算をするのはなぜか,この問題で割り算をするのはなぜかといったことを,考えながら行動をしてもらわなければいけません。数字だけに着目して計算をするのではなく,問題文に書かれているのはどのような状況であるのかを考えて,状況を把握して,どのような計算をするのかを考える必要があります。
算数では,「こう計算すれば答えが出る」という発想におちいりがちです。文章題ではまず日本語の文章で書かれていることを読み取らなければ正しい行動をとることはできません。問題文を読み取ることが当たり前になるように,何回かにわたって,このための演習を行っていきます。