夏期講習の最終日から歴史の学習をスタートしました。
ONEでは、2年前から歴史の学習の進め方を大きく変えています。
それまでは多くの塾と同じように、旧石器時代・縄文時代から順に時代ごとに覚えるべきことを詳しく説明し、その都度確認テストを行うという形を取っていました。
しかし現在は、まずは原始から現代までの歴史の要点だけを取りあげ、最初に大まかな流れを覚えてもらっています。その後に従来と同様の形で原始時代から順にポイント説明をしています。
「大まかな流れを学習する時間の分だけ、歴史の学習にかかる期間が長くなるのではないか」と思われるかもしれませんが、たとえば今年の6年生に関して言えば、従来より一か月以上早く一通りの歴史の学習を終えています。そして定着度もよいです。
どうしてそうなるのかというメカニズムについては長くなりますので詳しくは書きませんが、学習にかかる時間と記憶精度が上がることは確かです。
もう一つ、これと併せて実施していることが「年号チャレンジ」というものです。前回は「短時間で覚えるトレーニング」と抽象的な書き方をしましたが、今回は具体的に書かせていただきます。
全部で102個の年号を「とりあえず意味がわからなくても構わないので、できるだけ早く覚えてもらう」ということを行います。これは「どうすれば記憶できるか」ということを知るための訓練ではありますが、実はここで覚えた年号が歴史の授業を進めていく上で、また入試問題を解く際に大きな武器となります。これらの年号がアンカーとなって、授業で学んだことをこのアンカーと関連をさせながら覚えていくことになり、知識が断片化しにくくなります。
さらに歴史マンガを読むというようなところまでやってくれれば、非常に大きなプラスになります。ONEの教室にも集英社・学研・朝日新聞の歴史マンガが置いてあります。歴史学習と並行してこれらのマンガを読むことができれば、授業で学んだ知識に厚み・深みが加わってきます。難関校受験を考えるのであれば、できれば触れておきたいものです。