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現在、5年生の社会では「白地図」を使って、これまでに学んだ「農業、漁業、工業」などに関する知識を地方ごとに整理して、覚えてもらっています。
たとえば、これまで「苫小牧=製紙・パルプ」とだけ覚えていたものを、北海道の白地図のしかるべき場所(苫小牧の場所)に記入し、地図上の位置と合わせてもう一度覚えてもらうということをしています。
地図中の場所、地名、その土地の特筆すべき事柄をセットで覚えていってもらうことになるのですが、正しい位置を覚えるということは思いのほか難しいのです。実際に地図中に何度か書いて覚え、さらに覚えたかどうかをチェックする必要があります。
白地図をやり始めた当初に比べると、記憶の精度はだいぶ上がってきています。ただ、何人かのお子様は「覚えていたつもりだったが、テストになると思い出せない」という状態になっていました。
これは覚えたかどうかの判断を感覚的に行ってしまい、実際に自分で白地図に記入していくという作業を行わなかったことが原因です。
プリントを眺めていると、覚えたような気になります。しかし、いざそれを地図に記入していこうとすると、思い出せないこと、勘違いして覚えていたことなどが、少なからずあるというケースが少なくありません。
記憶は、思い出す際に定着していきます。覚えたと思ったものを、自分でテストを行い、思い出す練習を行うことが非常に重要な意味を持ちます。「もう覚えた」と思ってしまうと、覚えたかどうかの確認作業をするのを面倒なこと、億劫なことと感じ、やらなくても大丈夫と考えがちですが、これは記憶の精度を下げる大きな要因になります。
これは「記憶」に限った話ではないのですが、「面倒くさい」・「億劫」と感じたことをやることには、大きな意味があることが多いです。字を丁寧に書くことしかり、かばんの中を片付けることしかり。このあたりのことについて、引き続き改善のためのアプローチを行っていきます。