2024年12月9日
5年生の算数の夏期講習では分数の足し算の復習をした後,割合を時間をかけて扱っています。
割合の最も基本的な問題は
720円の\(\frac {2}{5}\)はいくらですか。
このような問題です。
この問題については720円に\(\frac {2}{5}\)を掛ければ答えを出すことはできますので,分数の掛け算として覚えるように教えてしまう方法もあります。しかし,このように形式的に覚えてしまうと,問われ方が変わったときに,どうすればよいのかを考えることができなくなってしまいます。
このような事態に陥らないように,ONEでは割合を日本語の文章に直して,直した日本語に従って具体的に考えることを繰り返し練習してきました。
先の問題であれば
720円を5等分してそのうちの2個を集めるといくらになりますか。
と日本語の文章に直してから考えることになります。これに繰り返すことによって割合を日本語の文章に直さなくても,割合について当たり前に処理ができるように全員がなっています。このようにして下地を作ってから,次に,割合の問題を解くための道具を導入しました。この道具につきましては企業秘密になりますので,詳細をここで書くことはできません。夏期講習ではこの道具について1つ1つの動作の意味を確認して理解を深めています。
なんとなく式に数を当てはめて答えを求めるのではなく,自分が何をしているのかを1つ1つ考えながら解く習慣をつけることが,5年生の段階では最も大切なことです。これを意識させることに重点を置いています。