ONEでは、小4,5生の授業において、不定期に「プレゼント企画」を実施しています。
たとえば
「時間内に都道府県を多く覚えた上位の3人に景品を贈呈」
「時間内に実施する計算の得点が一か月間に最も伸びた人にプレゼント」
といった具合です。成績上位者には、豪華な景品ではなく、100円ショップで売られているような文房具やパズルなどの粗品をプレゼントしています。
こういった目標を与えられると、「景品獲得」ということがモチベーションとなって、能動的に学習に取り組めるようになるというお子様が多くいます。4年生、5年生のうちは、受験に対する強いモチベーションがあるわけではないことが多いので、それに代わる目標を与えられることで、前向きに学習に取り組めるようになるのです。
こういう「ニンジンをぶら下げる」ようなことをやっていると、ニンジンがなくなったときに勉強に前向きに取り組めなくなるのではないかと思われる方もいらっしゃるかもしれません。では、こういうプレゼント企画を実施していない6年生が勉強に対して消極的になるかというと、そんなことはありません。6年生の時期には、「受験」がリアルなものとして認識されており、「合格したい」ということがモチベーションになるからです。「合格する」ということが「ニンジン」になっているとも言えます。
勉強それ自体を目的に勉強するということができる人は多くありません。何かの目標を達成するための手段として勉強をするという人が圧倒的に多いと思います。6年生になるとこの目標設定がしっかりとできるように成長していることが多いのですが、4年生・5年生の段階では受験がまだまだ先のことであり、それが直接的な勉強の原動力になりにくい側面はあります。いずれ「受験」という目標に向かって努力できるようになってもらう必要はありますが、まずは前段階として「何らかの目標のために能動的に学習に取り組む」という経験をしてもらっています。プレゼント企画はそのための一つです。