前記事はこちら→ 授業報告5月1日
小5国語の授業では、毎回2種のテストを実施しています。
(1) 漢字テスト
前回の授業で学習した漢字の読み方と意味に関する問題を中心としたテストです。一週間の宿題プリントをきちんとやっていれば、高得点を取ることができます。
(2) 語句テスト
文章中に使用された難しい言葉、入試における頻出語句などに関するテストです。これもやはり一週間の宿題をきちんとやっていれば、できるものです。
今回もこの2種のテストを実施しました。ほとんどのお子様はとてもよくできており、問題はありませんでしたが、少々出来の良くないお子様がわずかにいらっしゃいました。
出来のよくなかったお子様には、共通の問題があります。
宿題の文字表記が雑なのです。授業時のノートやテストの表記については、ていねいに書くことができているのですが、宿題になると、それとは別人のような雑な文字表記になってしまっています。
教室でテストを解いたり、ポイントをノートにまとめたりする際には、「しっかりと書かないといけない」ということを意識しているか、あるいはすでにしっかりていねいに書くことが無意識のうちにできる状態になっているか、いずれかの状態になっています。どちらにせよ、スイッチが入った状態で目の前のものに取り組むことができています。
しかしながら、家庭で宿題をする際には、このスイッチが入っていないのです。
塾でテストやノートに文字を書いているときは、「テストで高得点を取ろう」とか「まとめながら覚えよう」というような意識を持っています。しかし、家庭で宿題をやる際には、「ほかにやりたいことがある」等の理由で、無意識のうちに「宿題を早く終わらせよう」としてしまい、それが文字表記の雑さにつながっている可能性が高いと思われます。
文字表記が雑になると、表記以外のことも粗雑になり、知識の定着の精度などははっきりと下がります。これについては過去の記事で詳しく書いておりますので、そちらをご参照下さい。
→ 「文字表記を丁寧に行うことの重要性」
宿題をやる際の無意識の心の動きを変えてもらうために、「宿題の文字表記が授業中に書いているものに比べて雑であること」、「そのために記憶の精度が大きく下がっていること」を指摘し、行動の改善を促しました。今週の宿題の実施状況を見て、必要なアプローチを行っていきます。