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5年生の社会のテーマは「覚えることを覚える」ということです。覚えるための方法、覚えたかどうかを自分で確認する方法を身につけるために、毎回の授業でテストを実施しています。
(1)都道府県&都道府県庁所在地テスト
8分間ですべての都道府県の名前、都道府県庁所在地を答えるというものです。全部で94個答えることになるのですが、1つを5秒のペースで答えを書いていければ、94個をクリアできます。「ええと、この場所は何県だったけ?」などと考えていたのでは、絶対に最後まで終わりません。場所を確認した瞬間に反射的に答えを書ける状態でなければ、全問クリアは不可能です。
今日の段階で最も数多くできたお子様は75個です。1つ答えを書くのに6.4秒平均。もう少し慣れれば、全部クリアできそうです。
ここに来て、点数が50台、60台で伸び悩んでいるお子様がいらっしゃいます。都道府県はほぼ完璧に覚えられていますが、都道府県庁所在地の記憶がまだあやふやで、「思い出すのに時間がかかる」・「漢字を間違える」という状況になっているために、得点が伸びなくなってきています。「家庭で都道府県庁所在地をしっかりと覚えてくる」あるいは「その日のテストの得点をあきらめ、テストの8分間を都道府県庁所在地を覚えることに充てる」ということが必要でしょう。
基本的には自分の覚えたいように覚えてもらい、行き詰まった時にアドバイスをするという形で進めていきます。
(2)授業のチェックテスト
野菜・果物・工芸作物・畜産についてのテストでした。みな家でテストのための準備をしてきていますので、極端に悪い点数をとったお子様はいらっしゃいませんが、満点をとれたお子様はいません。次週、もう一度、まったく同じテストを実施する旨をお伝えしました。
覚える際に、プリントを見て覚える、書いて覚える、声に出して覚える……さまざまな覚え方があります。いろいろな感覚を動員して覚えた方が覚えやすいとは思いますが、もっと重要なことは覚えたかどうかを自分でチャックするということです。覚えたことを思い出す練習といってもよいでしょう。覚えたかどうかを自分で感覚的に判断することは困難です。実際にテストのような形式で、覚えたかどうかをチェックするということによって、はっきりと判断することができます。次週のテストの結果を見て、得点が伸びていないお子様には具体的にチェックの方法についてアドバイスをしていきます。