2024年11月14日
現在、小学5年生の理科の授業は「植物」の基本的な内容を扱っています。
光合成は「水と二酸化炭素」を原料、光のエネルギーを利用して「養分(でんぷん)と酸素」を作り出すことであるのですが、たまに、「二酸化炭素を酸素に変換する作用」とだけ認識している生徒がいます。間違ってはいないのですが、これでは、本質的な学習としては失敗だと考えます。
植物も他の動物と同様に「常に」呼吸を行っていますが、
「光合成をしている」=「二酸化炭素を酸素に変換している」
「呼吸をしている」=「酸素を二酸化炭素に変換している」
と考えていて、光合成か呼吸のどちらかしかしていないと誤認識している場合があります。
そのため、今回の授業において、
「光合成の働きとは、二酸化炭素を消費し、酸素を排出する」ではなく、
「光合成の目的は『養分(でんぷん)を作り出すこと』であり、呼吸と1対1対応するものではない」ことを、反復して説明しました。
5年生の授業では、「どう認識したら良いか」という思考とともに「知識の定着」も徐々に進めていきます。これは4年生の時とは異なる点です。ただ、5年生の授業は始まったばかりなので、あまり定着にこだわりすぎる必要はありません。人は忘れる生き物です。
「忘れることは自然であり、忘れたものを思い出し、覚えなおすこと」
この繰り返しが当たり前だと認識することが、重要な学習なのだと考えます。焦らずゆっくりと定着を図ってまいります。前回までに扱った「単子葉・双子葉」の単元も含めて、確認プリント等を用いて、思い出させる行為を促し、知識を定着できるように努めていきます。