2024年12月6日
小4の算数では,夏期講習の何回かを使って等差数列を扱っています。
等差数列の『考え方』は規則性の基礎となります。また、規則性以外の問題でも等差数列を使って考える問題もいくつもあります。
そのような意味合いもありますが,4年生では主に考える訓練をするための素材として等差数列を扱っています。
等差数列については公式を使って
(はじめの数の5)+(30番目-1)×(差の3)
と、公式に数を当てはめれば答えを出すことはできます。しかし,公式を覚えて、それに数を当てはめて答えを出すことを練習しても、考える練習にはなりませんし,問い方を少し変えられてしまったら、どうして良いのかわからなくなってしまいます。
等差数列がどういうものなのか、等差数列の性質から考えていくことが,頭の使い方の練習になります。
例題では、3ずつ何回増えているのかを考えることがポイントになります。
1番目から30番目までに数が30個あることから、数と数の間にある「+3」が29個あることを読み取って、30番目の数を求めることになります。数という「もの」の個数と数と数の「間」の個数を意識する練習です。「もの」の個数と「間」の個数を毎回具体的に書いて考える演習を、繰り返すことで、等差数列の考え方を理解してもらいました。