ONEでは、小4生および小5生に、毎回パズルをやってもらっています。
小4では毎回の授業において、計算練習や「国語エクササイズ」の他に、2種のパズルを取り扱っています。小5では毎回の授業前の時間に、やはり2種のパズルをやってもらっています。
パズルは易しいものから始め、徐々に難易度が上がっていくようにしています。最初のうちは、何となく適当にやっていたらできてしまうということもあるのですが、徐々にそれではうまくいかなくなります。論理的思考力はもちろん、問題を解くための様々な工夫、ひらめきなど、受験勉強において必要になるさまざまなことが要求されるようになってきます。
パズルについては、スムーズに解けている段階においては、ほとんどのお子様は楽しく問題を解いていきます。ところが、やがて、難しくなってきて、順調に解き進められなくなるときが来ます。その際、あれこれと試行錯誤をしながら考えることを楽しめるお子様もいますが、すぐにあきらめてしまったり、人に頼ろうとしたりするお子様もいらっしゃいます。
あきらめる、すぐに人に頼るといったお子様の行動については、注意を与え、最後までやらせるようにしています。
今後の受験に向けた学習において、簡単には解決できない問題に数多く出会うことになります。そのたびにあきらめて投げ出したり、人に頼ってしまったりするうようでは、成長は望めません。難しい問題に出会ったときは、解決のためにやれることをやりつくす、懸命に取り組むことが大事です。
したがって、パズルを実施している際に投げ出したり、すぐに質問をしたりした際には、とにかく自力で解決することを厳しく求めています。結果的に解決できないときは、翌週に扱うパズルの問題のレベルを調整させていただく形をとっています(この場合は、自分が過去に一度解けた問題に再び取り組んでもらい、そこから徐々にレベルを上げていくことが多くなります)。
周りの子がパズルを終えてしまっている状況で、一人取り残されることは精神的につらいことかもしれません。終わらせなければ許されない状況に置かれることは、お子様としては負担に感じることかもしれません。
できない理由が精神的な要因(面倒くさい、たいへんだからやりたくない……など)である以上、それは克服してもらわなければならないと考えます。今後の学習においても手間のかかること、時間のかかること、たいへんなことと多々出会うことになります。そのたびに困難から逃げていたのでは成長はありません。時にアドバイスをしたり、時に厳しい言葉をかけたりしつつ、とにかく最後まで解き切るための行動をとってもらうようにしています。
パズルは感覚や論理性を磨くという効用だけでなく、あきらめずに取り組むという姿勢をも向上させてくれるものです。今後も引き続き、パズルを用いたアプローチを継続していきます。
なお、5年生は授業の開始前にやってもらっていますので、授業開始10~15分前には教室にお越しいただければと存じます。登塾時刻が授業開始ギリギリになると、授業前にパズルを終わらせることは不可能になり、授業の冒頭の時間をそれに充てなければならなくなってしまいますので、お早めに来ていただければと存じます。「時間がないので、パズルをやらなくてよい」という形で対応すると、「パズルをやらないで済ませるために、わざと授業開始ギリギリに来る」といったことになってしまう可能性があるので、パズルについては特別な場合を除いて絶対にやってもらうようにしています。
お子様が負担に感じることもあるかと思いますが、意図をご理解いただければと存じますので、よろしくお願いいたします。